「少年勇者がサキュバスの下僕になるまで」第3話-1をお送りします……



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 「お、お邪魔します。あの貼り紙を見て、とりあえず来てみたんですけど……」

 城に辿り着くと、リアムはすぐに言葉を切り出す。
 ある不穏な噂を城下町で聞きつけて、すぐに駆けつけることにしたのだ。
 姫を待ち構えている間も、つい背筋を張り詰めずにいられない……煌びやかな城内の様子に、思わず圧倒させられる。
 ちゃんと無事に役目を果たせるのか、未だに気懸かりでたまらなかった。

「勇者様、ようこそ私の城へ。実はどうしても、勇者様にしか頼めないことがありまして……噂によると近々、魔物どもがこの城へ襲い掛かってくるらしいのです。そこで勇者様に、私の影武者を何とか引き受けてもらえませんでしょうか?」

 しばらく待っているうちに、リアムの元に姫がやってくる。
 少年の元に近づくと、すぐに事情を打ち明ける……これから魔物が襲撃してくるらしいので、影武者を依頼するつもりでいたのだ。
 誰に頼めばいいのか分からず悩んでいた矢先、まさか勇者が自分から名乗り出てくれるなどさすがに思いもしなかった。
 相手の返事をそっと待っている間も、つい遠慮せずにいられない。

「わ、分かりました! ボクに出来ることなら、何なりとお任せください……!」

 姫の言葉に耳を傾けた後、リアムはすぐに返事を返す。
 どうやら相当悩んでいるようなので、頼みを引き受けることにしたのだ。
 ずっと心細そうな表情を浮かべてきて、だいぶ思い悩んでいるのはほぼ間違いなかった……影武者を引き受けられるのは、もはや自分しかいなかった。
 少しでも姫の悩みを解消するため、出来る限り尽力するつもりでいたのだ。

「ありがとう、勇者様……それでは早速で悪いのですが、準備の方をお願いできますでしょうか?」
「勇者様、それでは早速準備させていただきますね。とりあえず、こちらへ来ていただけますでしょうか……」

 リアムにお礼を返すと、姫はすぐ準備に取り掛かっていく。
 侍女を呼びつけると、すぐリアムを案内し始める……リアムの傍へ駆け寄ると、一緒に寝室へ向かい出す。
 短い間にリアムを影武者に仕立て上げる必要があったので、すぐ着替えてもらうつもりでいたのだ。
 通路を歩き回っている間も、リアムの体型を横目でじっくりと確かめる。

「こ、これって姫様のドレスじゃないですか! もしかして、これをボクに着せちゃうつもりだったんですか……ひんっ!?」
シュルシュルシュルッ……

 寝室へ辿り着いた途端、リアムは思わずひるんでしまう。
 恐る恐る侍女の様子を窺っていた矢先、いきなりドレスを差し出してきたのだ……装飾の施された衣類を目の当たりにさせられて、つい照れずにいられない。
 侍女の説明によると、これから自分が身に着けなければいけないらしいのだ。
 女の子の格好にさせられるような事態など、なかなか気持ちが受け入れられそうになかった。

「あの、もしかして……こんなヒラヒラしたものなんて、ずっと着てなくちゃいけないんですか……!?」
モジモジモジッ、ヒクヒクヒクッ……

 未だにためらわずにいられない中、リアムはすぐに落ち着きを失ってしまう。
 侍女の手によって、まんまとドレスを着せられてしまったのだ。
 あまりに不似合いな格好にさせられて、つい照れくさくてたまらない……依頼を引き受けて間もないうちに、姫の身代わりをさせられるなど思いもしなかった。
 鏡の前に立たされた後も、おかしな格好から視線を逸らしてばかりいたのだ。

「とってもお似合いですよ、勇者様。ちょっと窮屈かもしれませんが、これも姫の影武者としての大事な役目なんですから。ほんの少しだけ我慢していただけますでしょうか……魔物が来るまでの間、姫様として振る舞わなくちゃ影武者だってすぐバレてしまうんですから。いいですね?」

 照れてばかりいるリアムをよそに、侍女はさりげなく言葉を切り出す。
 魔物達に正体がバレないよう、日頃から姫らしい振る舞いをするようあらかじめ言いつけていたのだ……もし正体を知られてしまえば、本物の姫を狙われてしまうのはほぼ間違いなかった。
 背中を押しながら、ドレス姿に着替えさせたリアムを連れ歩く。
 無事に着替えも済ませたので、普段の振る舞いもきっちり教え込むつもりでいたのだ……

    *     *     *     *     *     *

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
クネクネクネッ、モゾモゾモゾッ……

 一人っきりで通路を歩き回っていた矢先、リアムはすぐに縮み上がってしまう。
 やっと侍女から離れられたはずなのに、思わぬ事態に苛まれていたのだ……たどたどしい足取りを取りながら、つい息を切らさずにいられない。
 その場に立ち尽くしたまま、しきりに身を捩らせてしまう。
 何度も周囲を見渡しているはずなのに、目的の場所がなかなか見当たりそうになかった。

ゾクゾクゾクッ、フルフルフルッ……
(どうしよう、もうトイレに行きたくなってきちゃったなんて。いつまで我慢できるか分かんないはずなのに、一体どこにあるんだろう……!?)

 下半身から着々と押し寄せてくる欲求に、リアムはひたすら思い悩んでしまう。
 みっちり時間を掛けてマナーを教え込まれているうちに、気づいたら尿意を催してしまったのだ……床に脚を踏み込むたびに、膨らみ切った器官がひとりでに揺れ動いてくる。
 すぐにでも用を足したくてたまらない反面、なかなかトイレに辿り着けそうになかった。
 広い城内の中を彷徨っているうちに、気づいたら迷子になってしまったのだ……

ギュムッ……
「やだ、こんな調子じゃホントに……すぐお股が持たなくなっちゃいそうかも!?」

 着々と勢いを増していく尿意に苦しめられるうちに、リアムはさらなる窮地に追いやられていく。
 ひたすら我慢していたせいか、まともに歩けなくなってしまったのだ……しっかりと股間を押さえ込んだまま、つい腰をくねらせずにいられない。
 しきりに身震いを繰り返しながら、弱音まで口元から洩れ出てくる。
 もし少しでも油断してしまえば、すぐにでも緊張の糸が途切れてしまいそうな勢いだった……





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