「オレのオチンチンを返して!」第3話をお送りします…

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「大丈夫、武留くん。あと少しで保健室に入れるから、もうちょっと頑張って?」

ギュッ。



 男子トイレで失禁をしでかしてから数分後、武留は果歩に付き添われる形で保健室へ向かっていた。

 一緒に廊下を歩いている間も、さりげなく武留の様子を窺ってくる。

 いきなり保健室へやってきた男子生徒に言われるまま男子トイレに向かった矢先、下半身のほとんどがずぶ濡れになったまま茫然としている武留の姿に気づいて、すぐ介抱するつもりでいたのだ。



「せ、先生。分かりました……あうぅっ」

グチュッ、グッチュ、ヒタヒタヒタッ。



 果歩に手を引かれるまま廊下を歩く間も、武留はあっけなく言葉を詰まらせてしまう。

 男子トイレで失禁をしでかした後、まさか果歩の助けを借りる羽目になるなど思いもしなかった。

 恐る恐る返事を返す間も、あまりに気まずくてたまらない。

 脚を持ち上げるたびに、はしたない液体で濡れ尽くしたズボンがしつこく肌に張りついてくるのだ。



モジモジモジッ……

(何とかみんなにお股を見られずに済んだけど……こんな恥ずかしい格好、お願いだからあんまり見ないでってば!)



 傍にいる果歩から向けられる視線に、武留はあっけなく意識を奪われてしまう。

 男子達のいる前で失禁をしでかすだけでも大変なのに、はしたない格好を果歩にも見られるなどあまりに気持ちが持ち堪えられそうになかった。

 上級生にもかかわらず、トイレでまともに用も足せなかったのがあまりに情けなくてたまらない。

 果歩の様子を恐る恐る窺っている間も、保健室の中へ逃げ込むまでの道のりで濡れ尽くした下半身をいつ誰かに見られてしまうのか、おかしな不安まで湧き上がってくるのだ……



「ほら、遠慮なく入って……それじゃ武留くん、ちょっとだけおとなしくしててね?」



 武留の心配をよそに、果歩は何とか保健室へ辿り着いていた。

 ずっと俯いている様子から、どうやら武留も恥ずかしがっているようだと気づいてすぐ中に入るよう口にする。

 はしたない格好をやっとの思いで匿うことができたので、すぐ下半身の後始末に取り掛からなければいけないのだ。



「う、うんっ……ひうぅんっ!?」

ズルズルズルッ、グシュグシュグシュッ……







 果歩に言われるまま下半身を預けていた矢先、武留は思わず身を捩らせてしまう。

 いきなり手を差し伸べてきたかと思えば、オシッコで濡れたズボンを一気に下ろされていたのだ。

 穿いているブリーフを間近で見られて、つい慌てずにいられない。

 はしたない格好などいたずらに探られたくないのに、当分は果歩の元から離れられそうにないのだ。



「うわぁ……それにしても随分たっぷりオシッコを漏らしちゃったみたいね。さすがに量も多いし、さすがに手間も掛かっちゃうかもしれないわね?」



 武留の戸惑いも知らず、果歩は平然と下半身の様子を覗き込む。

 元は白かったはずのブリーフが股間の辺りを中心に、お尻の方まで薄黄色く染まっていたのだ……ズボンの裏地もほとんどが濡れ尽くしていた様子から、武留がどれだけオシッコを垂れ流してしまったのかをありありと気づかされる。

 さすがに身体も成長盛りなせいか、後片づけにどれだけ時間を要してしまうか考えずにいられない。



「や、やだっ! 先生ってば、あんまり見ないでってば……きゃんっ!?」

フルフルフルッ……



 思い掛けない果歩の指摘に、武留はさらに落ち着きを失ってしまう。

 ただでさえ失禁姿をさらけ出しているだけでも恥ずかしいのに、下半身の後始末すら果歩の手を借りなければいけないのがあまりに不甲斐なくてたまらない。

 はしたない格好など見ないで欲しいと訴えていた矢先、あっけなく口を噤んでしまう。

 間近から向けられる視線を何としても避けたい反面、ブリーフまで染め上げるほど垂れ流したオシッコを片付けてもらうまでは決して身動きが取れそうにないのだ。



クシュクシュクシュッ。

「ほら、勝手に暴れない……ねぇ、武留くん。オチンチンもないのに、どうして座ってオシッコしようって思わなかったの?」



 慌てている武留も構わず、果歩はそそくさと後始末を始める。

 あらかじめ用意していたタオルを握り締めて、表面にはしたない滴が張りついている下半身を丹念に拭っていたのだ。

 未だに太股を震わせたまま顔を背けている武留へと、ずっと気になっていた質問を口にする。

 立った格好では用も足せないはずなのに、どうして小便器の傍にいたのかを武留から聞き出すつもりでいたのだ。



「みんなのいる前で、そんな……みっともない真似なんて出来っこないじゃん。もし個室なんかに入ったら、後でバカにされちゃって大変なんだし……」



 果歩から尋ねられた質問を受けて、武留は仕方なく返事を返す。

 いくらオチンチンを失ったとしても、女子みたいに個室など利用できなかったと口にする……もし女子のような格好で用を足してしまえば、周りにいる男子達からどんな風にからかわれてしまうか分からなかった。

 ずっと悩んでいたことを果歩に訴える間も、つい文句をこぼさずにいられない。

 おかしな身体に作り替えられたせいで自分がどれだけ苦労させられているか、何としても果歩に分かってもらいたかったのだ。



「せ、先生……いつになったら、オレのオチンチンを返してくれるの? こんな格好、もうみんなの前じゃ絶対に見せられないのに……くうぅっ!」

ヒクヒクヒクッ。



 下半身の後始末が続いている間も、武留は思い思いに言葉を切り出す。

 果歩の手によって奪われたオチンチンを、何とかして返してもらえないかと頼み込む。

 休み時間のたびにトイレに行かなければいけないほど、女子の身体があまりに不便だったなど思いもしなかった……ついには人前で失禁まで引き起こした以上、まともに学校で過ごせるのか気にせずにいられない。

 一刻も早く元の身体に戻して欲しいと訴える間も、敏感な部分を撫でられるたびにあっけなく言葉を遮られてしまう。



「武留くんってば、そんなワガママなんて言わないの。どうしてオチンチンを取る羽目になっちゃったのか、まだ分かってないみたいね……」



 武留の言葉に耳を傾けながら、果歩は平然と言葉を切り出す。

 オチンチンを切除した理由を少しも理解できないうちは、当分は元の身体に戻すわけにはいかないと言い放つ。

 女子達を相手に悪戯を繰り返していた分、無理にでも武留に反省してもらうつもりでいたのだ。



「そんなぁ……このままじゃオレ、オチンチンがなくなったこと……みんなに気づかれちゃうかもしれないのに!?」



 果歩から突きつけられた言葉の内容に、武留はますます困り果ててしまう。

 とんでもない事態まで招いてしまった後なのに、果歩の手から少しもオチンチンを取り戻せそうになかったのだ。

 おかしな焦りに苛まれるまま、つい果歩へ文句をぶつけずにいられない。

 男子トイレの中で失禁を引き起こした後、下手をすれば男子達に絡まれるままズボンやブリーフを脱がされて、女子のように作り替えられた部分まで覗かれてしまうかも分からなかったのだ。



「武留くん、そんなに慌てないで。いくら女の子の身体に慣れなくて大変だからって、さすがにお漏らししちゃうなんて思わなかったし……そうだ、良い方法があるの。すぐ武留くんのために準備しなくっちゃ?」



 慌てている武留も構わず、果歩はさらに話を繰り広げていた。

 どんなに頼まれても、当分は切除したオチンチンを返すつもりはないと無理にでも武留に分からせるつもりでいたのだ……お仕置きを最後までやり遂げてもらう引き替えに、別の方法を武留へと持ち掛ける。

 作ったばかりの膣に身体が慣れてないせいか、どうやら頻繁に催す尿意に悩んでいるようなので、先ほどのような事態を招かないよう手を貸すつもりでいたのだ。



「あの、先生……どうやってお股の秘密を隠すつもりなの?」



 果歩の言葉に耳を傾けながら、武留は思わず頭を捻ってしまう。

 何とかしてオチンチンを返してもらうつもりでいたのに、まさか果歩から別の申し出を切り出されるなど思いもしなかった。

 下半身の悩みをどんな風に解決するつもりなのか、つい気になってたまらない。



「ちょっと待ってて……このサイズなら武留くんにもピッタリかな。トイレに入らなくても済むように、学校で過ごす時はこれを穿いてなさい?」



 自分の話に武留も食いついてきたようなので、果歩は早速準備へと取り掛かる。

 ロッカーに常備してある大きなパッケージを取り出した後、折り畳まれた代物をすぐに武留へと差し出す。

 たとえ頻繁に尿意を催しても、先ほどのような粗相を繰り返さないよう自分なりに配慮するつもりでいたのだ。



「や、やだっ! どうしてオムツなんて押しつけてくるのさ……もしかして、オレにそんなものを穿かせるつもりなの!?」

フルフルフルッ……



 果歩からいきなり突きつけられた衣類に、武留は思わず目を疑ってしまう。

 きっちりと折り目のついている分厚い紙製の生地など、どう見ても紙オムツ以外に考えられなかった。

 とっさに身を引いた後も、つい焦らずにいられない。

 赤ちゃんでもないのにこれから果歩の手によって紙オムツなどを穿かされようとする事態など、どうしても気持ちが受け入れられそうになかったのだ。



「しょうがないでしょ、頻繁にオシッコしたくなっちゃうのに、お漏らししちゃう方がよっぽど恥ずかしいんだから……ほら、武留くん。ちゃんと脚を上げなさい?」



 驚いている様子も構わず、果歩はさらに武留へと詰め寄ってくる。

 どうやら膣での排尿に身体が慣れてないようなので、何としても武留に紙オムツを着用してもらうつもりでいたのだ……まともにトイレで用も足せないうちに失禁まで引き起こした以上、紙オムツに頼るしかないはずだと言い放つ。

 休み時間のたびにトイレへ立ち寄らなければいけない状況も引き合いにしながら、たとえ無理にでも武留に紙オムツを穿かせるつもりでいたのだ。



「そ、そんなぁ……はうぅんっ!?」

スルスルッ、クシュクシュクシュッ。







 果歩に詰め寄られるまま、武留はあっけなく言葉を詰まらせてしまう。

 まともに返事を返せないうちに下半身を取り押さえられるまま、強引に紙オムツを穿かされていたのだ……乾いた感触が肌に擦れるたびに、ついうろたえずにいられない。

 肌に張りついていたオシッコをやっと拭ってもらえたばかりなのに、おかしな代物で下半身を覆われる羽目になるなど思いもしなかった。

 思春期を迎えた身にもかかわらず、赤ちゃんが穿くような代物をこれから身に着けなければいけないのか、果歩に下半身を投げ出している間も納得できそうにないのだ。



「ズボンもお洗濯しなきゃいけないんだから、代わりにこれでも穿いてなさい……ほら、武留くん。もう授業も始まっちゃったみたいだから、すぐ教室まで戻りなさい?」



 僅かに震えている太股をしっかりと押さえ込んだまま、果歩は武留の下半身を新品の紙オムツで包み込んでいた。

 ずっと顔を背けたまま表情を曇らせている様子に気づいて、オシッコで濡れたズボンやブリーフなど今さら穿けそうにないはずなので、今日だけでも紙オムツを穿いたまま過ごすよう改めて武留へと口にする。

 予備の短パンも武留に穿かせた後、しっかり残りの授業を受けるよう言い放つ。



フリッ、フリッ、モコモコッ。

(どうしよう……こんな恥ずかしい格好なんて見られたら、絶対にバカにされちゃうのに!)



 果歩に言われるまま、武留はあっけなく保健室から追い出されてしまった。

 物静かな廊下を恐る恐る歩く間も、ついぎこちない足取りを取らずにいられない……脚を持ち上げるたびにお尻が揺れ動く様子に気づいて、あまりに恥ずかしくてたまらなかった。

 短パン越しに盛り上がっている格好などをもし誰かに気づかれてしまえば、はしたない下着の着用をいつ疑われてしまうかも分からない。

 紙製の下着が擦れる感覚に戸惑う中、おかしな下半身の格好を取り繕ったまま本当に放課後までやり過ごせるのか、教室が近づくたびに耐え難い不安が押し寄せてくる……



ガラガラガラッ。

(あれ、みんないない……そう言えば、体育の時間だったんだ。みんな校庭に行っちゃってるみたいだし、すぐ追いかけなくっちゃ!)



 思い切って教室のドアを開いた矢先、武留は呆気に取られてしまう。

 やっとの思いで教室へ引き返すと、何故かクラスメート達が全員いなくなっていたのだ……次の時間が体育だったことに気づいて、つい慌てずにいられない。

 急いで校庭に向かうため、急いで体操着に着替えなければいけなかった。

 体操着を着込んだ後、下駄箱に向かう道のりの間も大げさに膨らんだお尻にあっけなく気を取られてしまう……



「おい、武留が戻ってきたみたいだぞ?」

「それにしても、武留がいきなりオシッコを漏らしちゃうなんて思わなかったよな?」

「授業中に同じ真似なんて絶対にするなよ? 女子達にバカにされても大変なんだからな……」



 校庭にやってきた武留の姿に気づいて、男子達はすぐに集まってくる。

 体育の授業中にもかかわらず、こっそりと武留に話し掛けてくる……休み時間にいきなり失禁をしでかした事実が、なかなか頭から離れそうになかった。

 女子達に騒がれても困るので、同じような粗相を二度と引き起こさないよう面白半分に突きつけてくるのだ。



「お、お願いだから言わないでってば。もし女子達に聞かれたら困っちゃうのに……くうぅっ!?」

モジモジモジッ。



 男子達からぶつけられた指摘に、武留はあっけなくうろたえてしまう。

 やっとの思いで下半身の後始末が終わったばかりなのに、まさか授業中に先ほどの失禁を問い詰められるなど思いもしなかった。

 とっさに文句をぶつける間も、つい言葉を詰まらせずにいられない。

 何とかして彼らに言い返したい反面、おかしな拍子に抱え込んでしまった下半身の状態があまりに気になってたまらないのだ。



クシュクシュクシュッ。

(ただでさえお漏らしのことでからかわれちゃって大変なのに……穿いてるオムツ、絶対にバレないよう気をつけなくっちゃ!)



 その場に立ち尽くしたまま、武留は思わず頭を抱えてしまう。

 果歩の手を煩わせてしまっただけでも情けなくてたまらないのに、台無しになったブリーフの代わりに紙オムツなどを穿いたまま授業に出てしまったのだ……白い短パン越しに盛り上がっている、明らかに不自然なお尻の膨らみ具合が気になってたまらなかった。

 傍にいる男子達の視線を意識するあまり、つい引け目を抱かずにいられない。

 もし何かの拍子に紙オムツの着用などを暴かれても困るので、まともに反論も返せそうになかったのだ……



「……はうぅっ!」

モジモジモジッ……



 コートの中を駆け回っている女子達の様子を見つめていた矢先、武留はひとりでに縮み上がってしまう。

 何としても授業を乗り切らなければいけないのに、気づいたらおかしな状況が押し迫ってきたのだ。

 とっさに全身をこわばらせた後も、つい両脚をくねらせずにいられない。

 自分達の順番が回ってくるまで当分は待っていないといけないのに、少しも身動きを取れそうになかったのだ。



ゾクゾクゾクッ……

(どうしよう、さっきあれだけ漏らしちゃったはずなのに……またオシッコしたくなってきちゃうなんて!?)







 おかしな拍子に催した尿意に、武留はすっかり追い詰められていた。

 はしたない下半身の格好を誤魔化そうとその場でじっとしているうちに肌寒い風が吹きつけるうちに、どうやら下半身の欲求を呼び起こしてしまったらしい。

 ただでさえ気まずくてたまらないのに、別の窮地に立たされるなど思いもしなかった。

 太股が震え上がるのに任せて、身体の内側で何かが揺れ動く感覚がとにかく辛くてたまらないのだ……



ギュッ。

「んんっ……!」



 着々と押し寄せる尿意の波を堪えようと、武留はしっかりと身をこわばらせる。

 男子トイレの中ではしたない失禁を引き起こしたばかりなのに、まさか授業中に同じような失態など招くわけにはいかなかった。

 ひたむきに我慢を続けている間も、つい焦らずにいられない。

 不自然に膨らんでいる下半身を取り繕うだけでも大変な中、刻一刻と勢いを増してくる尿意にも気を配らなければいけないのだ。



「どうしたんだ、武留。さっきから震えちゃってるみたいだぞ?」

「もしかして武留の奴、またオシッコしたくなっちゃったんじゃない……?」

「お願いだから勘弁してくれよ。さっきも先生を呼んだりして大変だったんだからな?」



 武留のおかしな様子に気づいて、男子達が続々と話し掛けてくる。

 あと少しで自分達の出番が回ってくるはずなのに、何故か股間を押さえ込んだまま腰まで引っ込めていたのだ。

 先ほど粗相をしでかしたばかりなのに、もしかしたら授業中に失禁を引き起こしてしまうのかと問い詰めずにいられない。



「べ、別に何でもないから。オレのことなんて放っておいてってば……あ、あひいぃんっ!?」

カクカクカクッ……



 恐る恐る男子達へ返事を返していた矢先、武留はとんでもない状態へと追いやられてしまう。

 周囲に集まってきた彼らをすぐに追い払わないといけないはずなのに、まともに言葉を切り出せそうになかったのだ。

 とっさに俯いたまま、つい身を縮めずにいられない。

 ずっと恐れていた行為を、寄りにも寄って授業中に引き起こしてしまったのだ。



ショワショワショワッ、グシュグシュグシュッ。

(どうしよう、みんなのいる前なのに……勝手にオシッコが漏れてきちゃってる!?)







 紙オムツの内側に繰り広げられる状況に、武留は茫然とさせられていた。

 抱え込んでいた尿意を上手く堪え切れなかった挙げ句、ついに失禁をしでかしてしまったのだ……ひとりでに緩んだ部分から徐々に零れ落ちる、生温かい液体の感触をありありと思い知らされる。

 はしたない感覚の波に任せてオシッコを垂れ流す間も、つい気が引けずにいられない。

 決して人前には見せられないような失態などを、またしても繰り返してしまったのだ。



「あ、あうぅっ……!」

フルフルフルッ。



 その場に立ち尽くしたまま縮み上がった後も、武留はなかなか排尿の勢いを止められそうになかった。

 漏れ出したオシッコを何としてもせき止めなければいけないはずなのに、どんなに頑張っても堪え切れないどころか、膀胱に溜まっていた液体をさらに紙オムツの内側へと溢れさせてしまうのだ。

 生温かい感触が股間だけでなくお尻の方にも回ってくるのに気づいて、あまりに情けなくてたまらない。

 おかしな格好を取り繕うどころか、はしたない素振りを周りにいる男子達にどう見られているのか顧みる余裕すら抱けそうにないのだ。



シュルシュルシュルッ、ヌクヌクヌクッ……

(どうしよう、オシッコがどんどん出てきちゃって……このままじゃオムツの外に零れちゃうかもしれないのに!)



 紙オムツの内側を続々と駆け巡るオシッコの様子に、武留はさらに神経を磨り減らしてしまう。

 どんなに頑張っても溢れ出る液体を遮れないどころか、紙製の生地が着々と濡れていく様子を否応なく思い知らされていたのだ。

 両脚を重ね合わせた後も、下半身の状態を思い悩まずにいられない。

 もし無闇に体勢を変えてしまえば、紙オムツの内側に溜まっているオシッコが何かの拍子に零れ出してしまうかも分からないのだ……



「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ……んんっ!」

モジモジモジッ。



 延々とオシッコを垂れ流すうちに、武留はやっとの思いで尿意を収めることができた。

 ずっと苦しめられていた感覚が静まる間も、ついうろたえずにいられない。

 しでかした失禁を何とか誤魔化せたはずなのに、あまりに申し訳なくてたまらなかった。

 いくら尿意を我慢できなかったとしても、トイレ以外の場所でオシッコを垂れ流すような行為がどれほど許されない行為なのかをありありと意識させられていたのだ。



「もうオレ達の番になったみたいだから、そろそろコートの中に入っちゃおうぜ?」

「どうしたんだ、武留。もしトイレに行きたくなっちゃったら、今のうちに抜け出しちゃえよ?」



 戸惑っている様子も構わず、男子達は何気なく武留へと言葉を交わす。

 ようやく自分達の出番が回ってきたので、すぐにでもコートに向かうつもりでいたのだ。

 なかなか自分から歩こうとしない武留の素振りなど、傍で見ているだけで気懸かりでたまらない。



「も、もう大丈夫だから気にしないで……はうぅんっ!?」

グシュッ、グシュッ、ヒタヒタヒタッ。



 男子達にせがまれるまま後を追う間も、武留はたどたどしい足取りを取ってしまう。

 おかしな仕草を疑われても困るはずなのに、つい両脚を震わせずにいられない。

 地面に脚を踏み込むたびに、大量に水分を含んで重たくなった吸水体がずり下がったまま短パンの内側で揺れ動いてくる。

 さらに膨らみを増した紙オムツの様子が気になる中、しでかした失禁を取り繕うために何としても授業をやり過ごさなければいけないのだ……

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