『夏堕ち』第3話をお送りします…






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全24話あります。

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「湯乃川先生、あまり私達を困らせないでくださいよぉ……折角私達が身体をキレイにしてあげようって、ホースでお水を掛けてあげたって言うのに」
「まさか先生ってば、ホースの水を浴びせられただけで……ヤダぁっ! あんまり恥ずかしいコトなんて言わせないでくださいよぉっ!」
「まさか先生ってば、あんなに敏感だったなんてね……それにオシッコまで漏らしちゃって。学校のみんなに言いふらしちゃおうかなぁ?」


 自分達でイタズラを仕掛けた結果とは言え、さすがに奏羽達も驚きの色を隠せない。

 まさか沙希が仕打ちの最中にあられもない絶頂姿や、さらには大量のオシッコを零す瞬間を見せ付けられるなど想像すら出来なかったのだ。

 引き締まった体型には不似合いなほど、あまりにもだらしない体型を抱え込んでいた沙希の身体に、奏羽達は困ったような表情をわざとぶつけていく。

 顧問として振る舞い続けていた沙希の痴態が、少しも脳裏から離れてくれない。


「も、もう許してくれないか……これ以上恥ずかしい目に遭わせられたら、さすがに私も耐えられそうに……きゃんっ!」
グイッ。

 あまりにも恥ずかしい話題を持ち出しながら、奏羽達が噂話を続けてくる状況に、沙希も激しく気持ちを揺さぶられてしまう。

 彼女達がわざとらしく告げる言葉の数々に、沙希の立場はすっかり追いやられていた。

 まさか奏羽達の仕組んだ行為のせいで、激しい絶頂や失禁姿までも晒してしまうなど、沙希にとって耐え難い状況だったのだ。

 それでも沙希は奏羽達の前から逃げ出すことすら許されず、オシッコまみれの下半身を抱えたまま、さらに彼女達の手で引っ張り回されてしまう……


「ダメですよ、先生……また粗相をしてしまったんだから、別のお仕置きを考えないといけないんですから」
「それに先生の足下、またオシッコまみれになっちゃってるし……今度はどんな方法でキレイにしてあげれば良いかなぁ?」

 目の前で視線を泳がせてしまう沙希に対して、奏羽は周囲にも聞こえるような声で、あられもない痴態を言いふらしてしまう。

 水泳部の顧問として相応しくない痴態を晒した沙希をどうしても許せなかった。

 今でも薄黄色い滴を滴らせる沙希の下半身を見せ付けながら、どんな方法で次なるシゴキを与えれば良いかを話し合いながら、他の部員達を巻き込んで沙希を辱める状況を押し付けていく……

フルフルッ……

(一体私はどうすれば良いんだろう。まさかホースの水流で、あんなに気持ちよくなってしまって……それにオシッコまで、溢れさせてしまうだなんて)


 奏羽や部員達から睨まれるだけで、沙希は思わず背筋を震わせてしまう。
 本来なら彼女達の前で謝罪を続けないといけない自分が、普通なら考えられない仕打ちを強いられた結果、あられもない醜態までも晒してしまったのだ。
 自ら招いた失態を思い知らされるだけでも、沙希にとっては耐え難いものだった。

 今でも奏羽や部員達が周囲を取り囲みながら、またしても自分の身体が弄り回される状況に、沙希はすっかり怯え切っていたのだ。

 人前でも構わず失禁行為をしでかした後では、決して彼女達に逆らうことすら許されない――自らを責め立てる言葉が沙希へと覆い被さってくる。

 部員達に謝罪の気持ちを見せるには、どんな仕打ちでも耐え続けないといけない……


「……それなら大丈夫ね。先生、次のお仕置きが決まりましたから、一緒に行きましょうね?」

 目の前で弱々しい素振りを見せてくる沙希を傍目に、どんな仕打ちを与えてあげれば良いかを話し合った結果、奏羽はある結論を導き出した。
 あまりにも過敏な反応を見せてしまう沙希では、激しい水流に身体が持ち堪えられなくても当然だから、はしたなく濡れた下半身を別の方法で洗い流してあげれば良いはずだと気づいたので、すぐさま行動へと移していく。

フラフラッ……
「そ、そんなぁ……一体私をどこに連れて行こうと考えているんだ?」


 思いっきり手首を引っ張られてしまい、沙希はたどたどしい足取りを続けながら、ひたすら奏羽や部員達の後を追うことしか出来ない。

 これから自分にどんなシゴキが与えられるのか、まだこの時点では知る由もない。

 それでも視線を向けてくる奏羽が、今でも不敵な笑みを浮かべてくる状況から、これから待ち受けている仕打ちの壮絶さを、沙希は薄々感じ取ってしまうのだ……


      *      *      *      *      *      *


「ここが次の舞台ですよ、湯乃川先生。ちゃんと水も張っておきましたから、腰洗い槽に入ってもらえませんか?」

 またしても沙希の両手を縄跳びの紐で縛り付けた後、奏羽はプールサイドとは別の場所へと繰り出していた。

 次なる舞台へと向かわせる際も沙希を結えた紐を引っ張って、立場の違いをありありと見せ付けることで、奏羽は掛け替えのない優越感へと浸り始めていた。

 気分が乗ってきた調子のまま、沙希は腰洗い槽まで奏羽を連れ込んでいき、すぐさま身体を沈めるように言いつけてみせる。

「こ、これで構わないか……」
スルッ……

 オシッコまみれの身体で腰洗い槽に身を浸すと言う、一見は簡単そうな行為を聞かされた後も緊張を解せないまま、沙希は恐る恐る片脚を漬けていく。
 本当なら水泳部顧問であるはずの自分が、両手を拘束された状態で奏羽達の言いつけに従うだけでも、あまりにも屈辱的な状況にも関わらず、今の沙希はひたすら付き従うことしか出来ない。
 今でも脚を持ち上げるだけで、競泳水着の内部に溜まっていたオシッコが、脚の付け根辺りから零れ出していく状況を沙希も思い知らされる。


「……くうぅっ!」

チャプンッ。

 ついに腰洗い槽へと脚を漬けた沙希は、直後に背筋を震わせてしまう。
 自分が予想していたよりも遥かに、腰洗い槽に溜まった水が冷たすぎたのだ。

 必死の思いで底へと踏み込んだ沙希だけど、脚の先から膝までに押し付けられる冷水に、沙希はどうしても身をこわばらずにはいられない……



(こ、こんなに冷たかったものなのか? 腰洗い槽の水が……?!)


 夏の暑い盛りにも関わらず、おぞましいほどの冷たさを思い知らされた沙希だけど、傍にいる奏羽達に見張られている最中、腰洗い槽から逃げ出すことすら許されない。
 もう片脚も持ち上げては漬けてみた沙希だけど、膝までに襲い掛かる冷たい感触が身体へと浸透し始めて、徐々に体温を奪い去っていく。

 自ら追い込まれた窮地に、沙希は胸の中で恐怖心まで募らせてしまう。

 腰洗い槽に浸した部分が、まるで極寒の地へと追いやられた錯覚すら身に受ける。

 あまりにも冷たい水温を保った腰洗い槽に、身体全体を浸さないといけない約束を奏羽達に押し付けられた沙希だけど、本当に最後まで全う出来るのか不安なのだ……


「先生ってば、あんまりモタモタしないでくださいよ。ちゃんと肩まで浸からないと身体もキレイにならないんですから?」

 今でも腰洗い槽の中で立ち尽くしながら、少しも腰を下ろす気配を見せない沙希に、奏羽も思わず文句をこぼしてしまう。
 沙希の太股には今でもオシッコの滴が張り付いていて、鼻をくすぐるようなニオイまで漂わせるような状態だったので、塩素濃度の高い冷水によって、すぐにでも下半身を洗い流して欲しかったのだ。

 絶頂の瞬間や失禁姿を見せ付けられた後でも、沙希に対して幻滅させられていた。

 それでも次々に明らかになる痴態から、沙希がさらにだらしない姿を見せてくるのかと思わずにはいられない。


「み、宮海……分かってるつもりだけど、本当に身体を漬けないといけないのか……?!」
フルフルフルッ……

 奏羽が苛立ちを向けてくる状況に、反射的に背筋を震わせてしまった沙希は、足下に広がる腰洗い槽の水を改めて眺めながらうろたえてしまう。
 なみなみと注がれている冷水に全身が浸かってしまえば、きっと自分の身体がおかしくなってしまう……そんな懸念が脳裏から浮かび上がってくる。

 すでに両脚を浸すだけでも、足先から膝にかけて強烈な肌寒さが襲い掛かっていた。

 本来なら一瞬だけ身を沈めるだけの腰洗い槽に、長時間留まり続けることの恐ろしさを気づかされて、沙希は思わず弱音を洩らしてしまう……

「先生ってば、もしかして私達に逆らうつもりなんですか? さっきまで私達に反省したいって言ったの、今さらウソだなんて言わせませんよ?」
「それに私達の手で気持ちよくなったり、お漏らしまでしちゃったの。ちゃんと先生は理解してるんですか……?」


 沙希が少しも腰を沈めない状況に、他の水泳部員達も苛立ち始めていた。

 普段から厳しく指導を続けていたはずの沙希が、逆に自分達の前でモタモタしている状況など、彼女達には許せる状況ではなかったのだ。

「わ、分かった……これで大丈夫か、あうぅんっ!」
チャプンッ……

 部員達から次々に言葉をぶつけられた沙希は、自らの反省する気持ちを見せ付けるためにも、冷たい腰洗い槽へと下半身を浸すことしか出来なかった。
 本当は今でも強烈な肌寒さを感じるほど、冷水が容赦なく下半身を覆い尽くすにも関わらず、今の沙希にためらっている暇など与えてもらえなかった。

 腰洗い槽の内部に張り巡らされた冷水は心地良さを感じるどころか、逆に不快にすら思えるほど冷え込んだ水温を押し付けてくる。

 奏羽達に見張られている最中、ついに床へとお尻を付けていった沙希だけど、体温が急激に奪われる感触に震え上がってしまう……


「ちょっと大人しくしてくださいね、先生。また私達に逆らったり、途中で逃げられても困っちゃいますからね……」

 沙希がしっかりと腰洗い槽の中へとしゃがみこんだ後、自分達が許すまでは決して立ち上がらないよう、奏羽はしっかりと釘を刺しておく。
 絶頂姿や失禁行為などの、今まで幾度とない失態を晒し続けたにも関わらず、自分達の施しから逃げ出そうなど、奏羽にとっては決して許せなかったのだ。

クイクイッ。

「うぅっ……幾ら何でもやり過ぎじゃないのか、あうぅんっ!」


 腰洗い槽に腰全体が浸かった格好を保っている沙希に対して、奏羽達はさらなる仕打ちを押し付けてきた。
 沙希の手を縛り付けている縄を壁へと括りつけて、冷たい腰洗い槽から少しも抜け出せないように仕組んできたのだ。
 奏羽達の前で謝罪の気持ちを露わにするためなら、幾らでも自分の身を捧げるつもりでいたはずの沙希でも、身動きまで封じられて逃げ出せない状況を押し付けられるだけで気持ちが焦ってしまう。

 すでに身を浸しているのも苦痛に感じるほどの冷水から、自分の意思では少しも逃げ出せない状況に、沙希はますます追い込まれていく……


「ちょっと水の量、足りないかもしれないね。ちょっとだけ注ぎ足しした方が良いかなぁ……」
ジャバジャバジャバッ……

 しっかりと沙希の身体を腰洗い槽へと固定させた後も、奏羽達は少しも手を緩めずに別の仕打ちまで押し付ける。
 沙希が身体を浸している腰洗い槽の水量が足りないと感じたので、部員達に頼んで冷水を注ぎ足してもらったのだ。
 部員の一人が捻った蛇口から、プールの水よりも冷たく調整された水が続々と溢れ出していき、徐々に腰洗い槽の水面を持ち上げていく……

「くうぅっ……もうお願いだから、これ以上は冷たい水なんて……はうぅんっ!」
フルフルフルッ……

 蛇口から新たな冷水が注がれると同時に、沙希は思わず声を震わせてしまう。
 沙希が身体を浸している腰洗い槽に冷水が注がれたことで、内部で水の流れが生じて、沙希の肌に強烈な肌寒さが押し付けられる。

 さらに水面が上昇を始めたことで、最初は下半身を浸すのが精一杯だった冷水も下腹部、さらにはお腹の辺りにも迫っていき、沙希をさらなる窮地へと追い込んでくるのだ。


(こんなに冷たい水に浸かってしまって、少しも逃げられないだなんて。いくら私でも身体が持たないかもしれない……)

 腰洗い槽の内部で舞い上がる水流に身を震わせながら、沙希は恐る恐る水面を眺めているうちに、胸元辺りまで迫ってきた水面に、沙希の気持ちはさらに怯え切ってしまう。

 いくら夏場でも、過剰に冷えた水温で身体中を覆われる状況に、沙希は抑えられない不安を抱えていた。

 両脚から腰までを浸すだけでも耐えるのが難しい水流がさらに水面を持ち上げて、今度は全身の殆どまで覆い尽くした後でも気持ちが保てるのか、沙希には心配でたまらない。

 奏羽達の手で強いられた冷水責めの壮絶さを、沙希はありありと想像させられる……

フルフルフルッ……
「う、うぅっ……きゃうぅんっ!」

 腰洗い槽に注がれた冷水に身体の殆どを浸し続けるうちに、沙希は自分らしくない悲鳴まで洩らしてしまう。
 奏羽達の手で仕組まれた仕打ちに耐えようと頑張っていた沙希だけど、ホース責めよりも壮絶な肌寒さに見舞われた後では、さすがに沙希も弱音を吐かずにはいられない。

 自分らしくない悲鳴まで張り上げるほど、沙希の気持ちは追いやられていた。

 なるべく体温を奪われないように、沙希は水面の中で身をこわばらせていたけれど、肌へと執拗に襲い掛かる肌寒さが着実に沙希を追い詰める。

(このままでは私の身体が、いつか持たなくなってしまうと言うのに……一体いつまで私は浸かっていれば良いって言うんだろう)

 徐々に体温が奪われる状況を押し付けられて、沙希は恐怖すら感じ始めていた。
 いくら夏の暑い盛りだとは言えども身体を急激に冷やされてしまえば、いずれは自分の身体が壊れてしまう予感を、すでに沙希自身が感じ取っていた。
 背筋をピンと張りつめたまま緊張を解かないようにして、全身に襲い掛かる水流に耐え忍ぼうと言う努力も惜しんではいられない。
 冷水責めにひたすら踏ん張っていた沙希だけど、すでに肌の表面が冷たくなっている状況に気持ちが弱り果ててしまう……

「あ、あの……もうお願いだから。そろそろ起き上がっても構わないかな……くうぅっ!」

 自分の身に危険を感じ始めた沙希は、今でも周囲にいる奏羽の方を向きながら、とても切実な願いを訴え始めた。
 このまま身体を浸し続けたら体調を崩してしまうから、腰洗い槽から解放して欲しいと沙希は思い込んでいたのだ。

 奏羽や部員達に追い縋ると言う行為に情けなさを感じていた沙希だけど、体調に異変をきたしそうな予感に襲われる今では背に腹は代えられない……


「ダメですよ、先生。まだ先生の身体はオシッコで汚れてるはずなんですから」
「ちゃんと身体がキレイになるまで、私達が良いって言うまで大人しくしててくださいね?」

 沙希が唇を震わせながら口にした訴えを、奏羽達は容赦なく跳ね除けてしまう。

 まだ腰洗い槽に身体を浸してから一分も経ってないにも関わらず、すぐさま身体を引き上げて欲しいと言う沙希のワガママなど到底受け入れられるものではなかった。

 オシッコで汚れた身体がキレイになるまで、さらには自分達の前で反省の気持ちを見せられるまでは、どんなに沙希が嫌がり続けるのも構わず、自分達のシゴキに最後まで耐えてもらうべきだと、奏羽達は平然と言ってのける。

「宮海ぃっ……わ、分かった。ちゃんと最後まで耐えてみせるからな……」

 恥を忍んで告げた訴えを聞いてもらえないばかりか、さらには睨みを利かせてくる奏羽や部員達の姿に、沙希はすぐさまうろたえてしまう。

 腰洗い槽の冷水へと身体を浸す行為を強いられて、すでに身体が限界を訴えているにも関わらず、奏羽達の前でだらしない姿を見せた後では、自分の申し出など受け取ってもらえずに当たり前だと沙希も思い知らされてしまう。

 たとえ自分の身体がおかしくなる予感に苛まれたとしても、今は奏羽達の前で約束を守り通すことこそ、自分に課せられた試練だと思い込むしか他にない……

フルフルフルッ……
(あまりにも冷たすぎる……本当に私の身体が、このままではおかしくなってしまいそうだ……)

 奏羽達が傍で眺めている状況のまま、苦痛にも感じるほどの冷水に身体を漬けたまま、沙希はひたすら耐え忍んでいた。
 本来ならすぐにでも身体を引き上げないと、冷たい水による水流で続々と体温を奪われてしまい、肌の表面だけでなく内部までマヒしてしまいそうな状況を、沙希も段々と思い知らされてしまう。
 たとえどんな窮地に立たされたとしても、奏羽達に少しでも許しを乞うために冷水責めまで押し付けられる状況であっても、沙希は身体を張り続けるしかないのだ。

 そんな沙希の気持ちも知らずに、腰洗い槽の水流が執拗に肌へと押し付けられるせいで、沙希の気持ちは着々と追い詰められていく。

 腰洗い槽の内部で渦巻く水流が下腹部へと襲い掛かり、さらなる窮地へと沙希を追い込んでいく。

 奏羽達の前で反省の気持ちを示すためとは言え、どこまで自分の身体が持ってくれるのか、沙希自身でも少しも分からない……


      *      *      *      *      *      *


「先生、もう上がっても大丈夫ですから。一人だけで立てそうですか?」
クイックイッ。

 沙希が冷水に身体を浸してから1時間くらい経った後、奏羽はやっと腰洗い槽から立ち上がっても構わないと告げてみせる。
 括られた縄も部員達の手で外されていき、後は腰洗い槽から身体を持ち上げるだけだと言いつけながら、奏羽は沙希の様子を眺めていく。

「うぅ……うあぁ」
カクカクカクッ……

 ついに奏羽から許可を貰うことが出来た沙希だけど、なかなか腰洗い槽から身体を引き上げることが出来なかった。
 腰洗い槽の冷水によって体温を奪われ尽くした後では、まともに手足を動かすだけでも難しい状況にまで沙希は追い込まれていたのだ。

 冷水に浸されたまま長時間耐え続けるだけでも、沙希にとっては精一杯だったのだ。

 奏羽達から言いつけられたとおりに、沙希もすぐさま腰洗い槽から身体を引き上げたかったにも関わらず、少しも言うことを聞いてくれない身体に、沙希も段々とじれったい気持ちに苛まれてしまう。

(どうしよう……もう身体中が冷え切ってしまって、少しも言うことを聞いてくれないだなんて……)

 いくら体温を異常に奪われた後でも、自分の意思と裏腹に少しも身体が動かない状況に、沙希も焦りの気持ちを感じずにはいられない。

 冷水責めをずっと強いられているうちに身体がこわばって、自分一人だけでは立ち上がれない状況に見舞われるなど、さすがに沙希も想像が付かなかった。

 それも沙希は奏羽達から言いつけられたとおりに、身の危険すら感じている腰洗い槽の冷水から、一刻も早く抜け出さないといけないのだ……

「ねぇ、先生が少しも立ち上がってくれないみたいなんだけど。どうしよっか?」
「しょうがないなぁ……先生。私が手を貸してあげますから。ちゃんと立ち上がってくださいね?」

 自分達が折角許してあげたにも関わらず、少しも自分からは立ち上がろうとしない沙希の姿に、部員達もさすがに心配を寄せ始める。

 震えている唇はすっかり青ざめて、さらには全身に鳥肌を立てている状況から、ようやく沙希の身に引き起こされた事態に部員達も気づき始めていたのだ。

 どうやら腰を持ち上げる簡単な動作すら難しいほど、沙希がとんでもない事態に見舞われていたようなので、必要以上に身体を壊さないためにも手を差し伸べることにした。

ヒタッ。
「きゃんっ! どうしよう……先生の肌、すっごく冷たくなってるみたいよ?」

 部員達がようやく沙希の肌へと触れ始めた瞬間、予想以上に表面が冷たくなっている状況に驚かされてしまう。
 いくら腰洗い槽を使った冷水責めを続けていたとしても、ここまで沙希の身体が冷え込んでしまったのかと、彼女達もようやく思い知らされる。
 ここまで体温を奪われた後では、沙希が一人で腰を持ち上げられないのも当然だった。


「どれどれ……うぅっ。ホントに冷え切っちゃってる。さすがに長く浸かりすぎちゃったかしらね……」


 沙希の身に引き起こされた状況を思い知らされた奏羽は、自分達の手で沙希の腰を水面から持ち上げることにした。
 まだ冷水の張っている腰洗い槽に脚を浸したり、沙希に肌を密着させているだけでも、奏羽達は身震いを感じずにはいられない。
 いくら自分達の手でお仕置きを与えている名目があったとしても、さすがに拷問じみた行為を押し付けてしまったと、奏羽達もようやく反省させられる。

 二人掛かりで沙希の肩へと手を回して、少しずつ身体を持ち上げるけど、沙希の身体が冷たくこわばっているせいか、上手く腰を引き上げられそうにない。


「す、すまない……ちゃんと一人だけで立ち上がれるから、ちょっと待ってくれ……はうぅっ」
ピチャピチャッ、カクカクカクッ。

 奏羽や部員達が心配を向ける最中、沙希も震える唇を開き始めてみせる。

 いくら体温を奪われ尽くして身体の言うことが効かない状況でも、彼女達に手間を掛けさせるのを申し訳ないと沙希は思い込んでいたのだ。

 少しずつ膝を伸ばしながら、冷水に浸された下半身を持ち上げてみせる沙希だけど、外気に肌が触れた途端に悲鳴を洩らしてしまう。
 冷水にずっと浸し続けた身体では、ほんの僅かな風を浴びただけでも、強烈な肌寒さを思い知らされて、沙希をさらなる窮地に立たせてしまうのだ。

 自分の身に引き起こされた異変を思い知らされた沙希だけど、これ以上はだらしない姿を晒したくないために、必死に強がりながら身体に鞭を打ってみせる……


「先生ってば、ホントに大丈夫なの……ヤダっ! みんなもお尻の辺りを見てみてよ……!」

 自分達の前で頭を下げながら自分だけの力で立ち上がった沙希が、今までにない身震いを起こし始めた状況に、奏羽達も思わず注目を寄せてしまう。
 縄できつく縛られていた両手とともに、ついに水面から姿を現した太股も鳥肌で覆われていた上に、さらなる異変まで沙希の下半身から見せ付けられていたのだ。

 普通なら考えられないような沙希の状況に、奏羽も驚かずにはいられない……


「あ、あうぅっ。お願いだから、あんまり見ないでくれ……あうぅんっ!」
ビチビチビチッ、グチュグチュヌチュッ……

 奏羽が思わず悲鳴を洩らしてしまった原因は、沙希のお尻部分に存在していた。
 やっとの思いで腰洗い槽から身体を引き上げた直後、激しい腸内の揺さぶりに襲われてしまい、ついに沙希は下痢便までお漏らししてしまったのだ。
 身に着けている競泳水着のお尻部分から泥状の物体が溢れ出していき、黒く膨らみ出していた。
 オシッコまみれの身体を清めるために腰洗い身体を浸していたにも関わらず、自らの排泄物で下半身を汚してしまった事態に、沙希はすぐさま震え上がってしまう。

 長時間にも亘る冷水責めのせいで、肌の表面に浮かぶ鳥肌だけでなく、沙希の腸内にも激しい異変をきたしていた何よりの証拠だった。

 汚い排泄物を溜め込んでいるお尻など、奏羽達の前でこれ以上晒せないと思い込みながら、今でも身体の制御が利かなくなっていた沙希は、腰を突き出す格好のまま身震いを続けるしかなかった。

「ねぇ、どうしよう。いくら冷たいお水に浸し続けたって言っても、ここまで先生が……」
「私も信じられないよ。まさか先生がウンチまでお漏らししちゃうだなんて、ホントに困った人なんだから、湯乃川先生って……」


 腰洗い槽での冷水責めを続けた挙げ句、まさか沙希が下痢便まで漏らしてしまうなど、さすがに奏羽達も想像すら付かなかった。

 今でも沙希は両脚を震わせながら、青い競泳水着を内側から続々と汚し始めていき、排泄物の形まで表面から浮かべてくる。

 あまりにもグロテスクは排泄物とともに、沙希の痴態を見せ付けられた奏羽や部員達は各々で騒ぎたてながら困り果てるしかなかった。

 耳障りにも感じる不様な音が、沙希の下半身から延々と響き渡ってくる。

 いくら冷水責めで体調に異変をきたした後だとは言え、まさか自分達より大人であるはずの沙希が、だらしなくウンチまでお漏らしするなど今でも受け入れられない……


「す、すまない。こんなにだらしない姿まで見せてしまって……ひ、ひうぅんっ!」
ビチャビチャッ、ヌチュヌチュベチョッ……



 周囲で部員達が話し込んでいる最中も、沙希はひたすら頭を下げ続けながら、すぐにでも下半身の醜態を取り繕うと思い込んでいるにも関わらず、今でも強烈な身震いに身体が支配されている状態だった。

 いくら体温を奪われ尽くした後だとは言え、まさか部員達の前で排泄行為まで冒してしまうなど、彼女達に幻滅されても仕方がなかった。

 どんなに自らのだらしない下半身を恨み続けても、すっかり緩んでしまったお尻の穴からは固形を保てない排泄物が溢れ出して、競泳水着の内部へと溜まり込んでしまう。

 おぞましい感触をお尻全体に押し付けられるだけでも恥ずかしくてたまらない状況にも関わらず、さらには奏羽や部員達から蔑みの視線までぶつけられた後では、沙希はもう面目など保てそうにない。

 腰が引けた姿勢を今でも続けながら、緩んだ腸内のままに下痢便をひり出して、見せてはいけないものまで晒している自分自身に、沙希は申し訳なく感じずにいられない。

 今の沙希に出来ることは汚れた下半身を抱え込んだまま、部員達の前で詫び続けることしか出来ないのだ……






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